シーズ発想
シーズとは企業がもっている材料や技術、アイディアなどを指す。顧客(お客様)が「こんなものを欲しい」と思うのがニーズ、企業が「こんなものを提供したい」と思うのがシーズと言うことができる。新製品開発の際に「こんな新しい技術が開発されたが、何かに利用できないか」という視点で考えることが「シーズ発想」だ。対になる考え方にニーズ発想だ。
シーズ発想は、社内の技術開発グループや担当者個人の創意発案がもととなることが多い。 新しい市場を創出する場合、当初は往々にしてニーズが明確に認識されないものであり、自己の強みを活かすシーズ型のアイデア開発(技術開発を仮定したアイデア)が有効となる場合が多い。
マーケティングではあらかじめ顧客ニーズを把握しておき、そのニーズを満たすにはどのような商品やサービスが必要かを考え、開発する。これに対し、シーズに重点をおくのがシーズ発想のマーケティングで、企業は自社の材料や技術で作ることができ、作りたいと思う製品を開発する。
シーズ発想の製品は、顧客のあいだに既に存在しているニーズを満たそうとはしないが、顧客自身が認識していない潜在的ニーズを掘り起こす画期的商品になることもある。
ただし、技術のみが先行すれば、消費者が必要としていない商品を提供することになり、顧客の支持が得られない場合もあるため、企業は商品開発に当たりニーズとシーズを一致させることが課題となっています。しかし、シーズ型製品とニーズ型製品を明確に区別しにくいこともある。
シェア (市場占有率、占有率、市場シェア)
ある企業の商品が一定の範囲(地域、期間)内において、どれくらいの割合を占めているかの比率。特に製造や開発など、規模の経済が働くビジネス・モデルにおいて、シェア拡大はコスト競争力の向上にもつながる。
そのため、多くの企業はシェア拡大を重視し、短期的な利益を犠牲にしてでも、シェア獲得のための低価格販売などを行う。なお、シェアの測定に際しては、インストア・シェアなのか顧客内シェアか、あるいは金額ベースか数ベースかなど、前もって目的を明確にした上で、どのシェアを測定するのかを決定すべきである。
事業ブランド
企業内の事業単位がブランドとして認知され、製品・サービスにも展開しているブランドのこと。具体的には、「Panasonic」「MUJI」「牛角」など。
自社の強み・弱み
競争上、有利に働く内部要因が強み、不利に働く内部要因が弱みである。市場の脅威を機会に変える方法で、自社の強み/弱みをもう一度見直してみることが挙げられる。一見弱みであると思われる特徴を、視点を変えることにより強みに転じた例も多い。
例えば、「販路がない」という状況は一見弱みのように見えるが、視点を変えれば「しがらみなく、今から最適のチャネルを構築しうる」と解釈することができる。自社にとっての市場機会は、発見した事実の中に「ある」ものではなく、その事実を企業がどう捉えるかによって「創り出される」ものである。
市場機会
市場において、他社にない自社の長所、または強みを発揮する場所。マーケティング・プロセスでは、まずマーケティング環境分析(外部環境分析・内部環境分析)などを行う。その分析した環境下において、自社が競合他社に真似できない強みを発揮できるマーケティング活動の舞台を探すこと、つまり市場機会の発見が求められる。
市場細分化
市場細分化とは、セグメンテーションのこと。セグメンテーションとは、対象市場や顧客を一定の基準をもとにして区分け・分類すること。例えば、性別や年齢、購買行動要因、販促活動に対する感応度などで区分け、分類する。顧客の分類を行い、特定の層に対し集中的にアプローチすることによって、より効率的に成果を得ようとする考え方。細分化された集団に対してターゲットを設定して行う戦略を市場細分化戦略と呼ぶ。
純顧客価値
純顧客価値(または顧客の受取価値)とは、特定の製品やサービスに顧客が期待するベネフィットを総合した「総顧客価値」と、顧客が製品やサービスを評価、獲得、使用、処分する際に発生すると予測したコストの総計である「総顧客コスト」の差だ。
「総顧客価値」は、製品価値、サービス価値、従業員価値、イメージ価値の4つに分けられ、「総顧客コスト」も金銭的コスト、時間的コスト、エネルギー・コスト、心理的コストの4つに分けることができる。顧客は一般的に複数の製品を比較して、純顧客価値が最大だと感じられるものを購入するということができる。これを前提にすれば、企業は、顧客の価値を大きくすることと、コストを小さくすることを、同時に追求することが重要だといえる。
心理的価格
私たち消費者が価格を見て感じる心の動きに応じて付けられた価格のこと。一般的に価格をつけるときは、製造にかかった費用や需要と供給のバランス、ライバル会社の動きなどを考慮して設定される。しかし、これ以外に消費者の心理を上手く捉えた価格設定がある。
- 端数価格:98円、490円、980円など、生鮮食品や日用品などに付けられる価格。
切りの良い100円、500円、1,000円の商品をあえて端数のある価格にすることで、安く感じさせ購入を促す効果があります。 - 名声価格:高級ブランド品や高級時計などに付けられる高い価格のこと。
普通価格は安いほうが良いのですが、高級品の場合は安いと偽物ではないかなと迷う。高級品の場合は、一般の消費者には本当の価値が判断できない。 この場合、価格によって高品質や高級感を表している。 - 慣習価格:自動販売機の缶ジュースなどの価格が代表的。
昔、缶ジュースは100円でしたが、今ではどの自動販売機でも缶ジュースは120円となった。こうして昔からその値段で定着している商品については、値下げしても大きな効果はなく、値上げすると一気に売上が落ちる場合がある。
つまり、心理的価格とは、消費者心理を上手く捉えて購入を促す価格のことを指す。
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