アウトソーシング
自社の業務や機能の一部または全部を、それを得意とする外部の企業などに委託することで、経営資源を補完する方法の1つ。かつては元請けや下請けのような上下関係によるものや、周辺業務に限られていたが、最近では人事や経理などの管理業務から、製造、物流、研究開発、営業販売に至る幅広い機能を外部の専門機関に委託する企業が増えている。
そこには、コスト削減効果はもちろんのこと、自社で行うよりも高い付加価値が享受できるという戦略的判断が働いている。
一方で、外部資源の利用には、情報流出のリスクや、社内にノウハウが蓄積されないといったデメリットもある。経営のスピードや高い効率性が求められる競争環境においては、自社に必要な機能や能力を十分に見極めることと、メリットとデメリットを考慮しながら外部資源の有効利用を考えることが重要だ。
アンゾフの事業拡大マトリックス
多角化の方向性を、「市場浸透」「新製品開発」「新市場開拓」「狭義の多角化」の4つに分類する考え方。横軸に製品、縦軸に市場をとるマトリクスで、経営学者のH.I.アンゾフが提唱した。企業の事業拡大は、まず既存事業の市場浸透から始まり、そこでの成長が難しくなると他の方向へ向かう。
1つ目は、同じ市場に対して新しい製品開発を行い、製品群の守備範囲を広げる右方向への拡大。2つ目は製品を変えずに新たな顧客を取り込み、市場拡大を図る下方向への拡大。3つ目は新製品を新市場に展開する右下への拡大で、これが一般的に言われる「多角化」に相当する。
多角化には既存事業との関連性が、高いものと低いものがある。市場と製品が新しい場合は通常、既存事業との関連性が低くなるが、流通や技術などの共通性がある場合は既存事業との関連性は高くなる。これらの共通性を反映して、D.A.アーカー教授(カリフォルニア大学バークレー校)は、アンゾフのマトリクスに、第3の軸を加えた。
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